「竈風呂の復刻」
サウナの文化は近年改めて注目されているが、よく似た風習は世界各地で見られ、京都もそのひとつである。京都の八瀬では、直径2m程度のドーム型に組んだ岩の中で焚き火をし熱した後、塩水を撒いてその上に人が横たわる形で入浴をする文化があった。
簡易宿泊所として改修された京町家内にサウナを設ける時、京都の蒸し風呂=サウナ文化を踏襲するとすれば、岩の中にいるような洞窟の空間が適していると考えた。壁天井は水墨で塗られ、天井高も低く閉ざされた洞窟のようなこの空間はプライベートサウナとしての価値を高めるものとなる。
Architect : Hirai Ryosuke
Client : 株式会社MOPUS
Built : May,2023
Location : Kyoto
Web : MACHIYA:SAUNA KYOTO
Photographer : Yasugi Kazuoki