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willow


「象徴としての壁」

嘆きの壁、ベルリンの壁、パレスチナの分離壁など「壁」というものはありきたりな存在でありながらも、とある観点から見ると、とても象徴的な存在として立ちはだかる。その役割として、分けられたそれぞれの空間・場を明瞭に意味づけ、重みを与える。
 ところで、古民家を改修するときのよくある解法としては両極端で、完全にきれいに改修してすべて新しくする、もしくはほとんど既存を補修程度に押さえて家具で雰囲気をつくる、の2択である。今回はその折衷案をとり、新しい壁体をL字に介入させる。

 古い内装を分断するように介入された象徴壁はどの室からも確認でき、その壁によってそれぞれの場はぼやけず、輪郭を持つ。ヘアスタイリングというお客様が気持ちをリフレッシュできる場を意識的に作り出す試みである。

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Architect : Hirai Ryosuke
Client : 柳さつき
Built : February,2022
Location : Kyoto
Web : willow_kyoto

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