「道しるべ」

天下の台所として江戸時代より大阪商人が築き上げてきた大阪の街。本敷地の位置する津村御堂と難波御堂の間から大阪城へと向かう通りは当時から大阪のメインストリートであった。

一方で、大阪の街では個性ある看板や建物が入り混じり、その間を縫うように個性ある人々が行き交っている。

本計画では、今日から昔へ時代を横断しながら引き継がれた大阪の街の要素を取り込み、その賑わいを記号化して空間へ落とし込む。大阪の街を象徴化した空間が「道しるべ」となり、この場所ならではの「くつろぎ」と「ととのい」の場を提供する。

部屋の真ん中に鎮座する浴槽。

大阪の澪標をモデルとした市章からインスパイアされた45度の線。その45度が散りばめられた空間。

什器も45度を踏襲してデザイン。

桧材でデザインされたサウナ室。